愛車に永く乗り続けられることが幸せ、それを支えるサービス

BMW E46 M3

愛車を永く乗り続けられる事はとても幸せだと思っています。私は家族も自分も納得するような奇跡の一台に巡り会えました。それを一生乗り続けられる事が、最高の人生だと思っています。そして車は私のアイデンティティです。私はそのアイデンティティを永く保ち、磨き上げ、共感の輪を広げ、古き良き自動車文化を支えるサービスを提供したいと考えています。

何かを大切にするという気持ちが幸せ

愛する車を所持するオーナーどうしであるからこそ、深みのある人間関係が築けるのだと思っています。

そこから新しい価値がが生まれる。

愛車というプラットフォームで一つのコミュニティが生まれ、文化が出来上がり、それがアイデンティティとなって後世へ引き継がれる。

自分のアイデンティティを保てる場所があると安心し、より前向きに社会活動に楽しく貢献できるのではないかと考えています。

モビリティ社会による影響

トヨタがモビリティカンパニーへの変革を掲げているように、自動車は移動手段としての目的をより強める事になりました。

そして趣味嗜好性のニーズが失われる速度は加速度的と思われます。

一方で、自動車は人間の機能拡張であり、人間の本能をくすぐる一般的な手段である為、趣味趣向性の強い自動車に一定のニーズは残るものと考えています。

そうすると自動車市場は移動を主目的にしたモビリティ市場と、趣味嗜好性を目的にしたプレファレンス市場に二分されるものと予想します。

モビリティ市場で主となるメーカーはトヨタやフォルクスワーゲン、GMなど大衆車を扱うメーカーではないかと思います。

プレファレンス市場で主となるのはフェラーリやランボルギーニ、アストンマーチン、ポルシェなど高級スポーツカーメーカーだと思います。

ドイツ御三家と言われるメルセデスベンツ、BMW、アウディなどはこの間に位置すると見られます。

これからの社会は、コミュニティや文化がいくつも生まれ、コミュニティ間で価値交換される事が社会活動の中核をになっていくものと思われます。

自動車文化もそのひとつに十分なり得ると考えています。

分かりやすい例として、フェラーリやポルシェがあります。

これは自動車メーカーというより存在その物が文化であり、歴史であると思っています。

しかし大衆車メーカーからも趣味嗜好性を持たせた車は登場しており、実際にこれらもコミュニティや文化を作り出しています。

例えばBMWの熱狂的なファンは”Bimmer(ビマー)”と呼ばれネット上でコミュニティと文化を形成しています。

また、日本メーカーのスバル車を好む人達を”スバリスト”と呼び、メーカー自身が独特の文化を形成しています。

そしてこのコミュニティや文化を形成するのは一部の富裕層ではなく”大衆”です。

コミュニティや文化を維持、発展させる為にはこの”大衆”による市場が重要だと考えています。

この市場の発展は、維持管理サービスや国の制度に左右されるのではないかと考えています。

古き良き自動車文化を支えるサービスが必要

最近やっとメーカーがIoT、AI技術などなどを使って運転情報やメンテナンスデータを集めて分析し、サービスに生かす動きが出てきました。

しかし未だに新車販売台数を増やす事に重点が置かれ、”愛車を長く大切に使う”サポートサービスは乏しい上に、サービス料は高額で”大衆”向けではないように思います。

日産:BNR-32、33、34系GT-Rのパーツ再生産・販売サービス
ホンダ:初代NSXレストアサービス
マツダ:初代ロードスターレストアサービス
ポルシェ:3Dプリンターによる全モデルの希少部品生産サービス

よって大衆にも手が届く以下のようなサービスにニーズがあると考えています。

・低コストで希少パーツの提供
・パーツの寿命予測や生産情報の提供によってユーザーへ安心の提供
・ユーザー間で価値交換ができるコミュニケーションの場を提供

モビリティへの移行期だからこそ今エンジン車を楽しむニーズがあるのではないか

エンジン車の行末は未だに予想ができないものだと思っています。

既に走っている車は、ガソリンの燃焼によるCO2やNOx、SOxなど環境影響ガスを排出し続けてしまいます。

しかし、環境配慮を謳ったEVを含めたモビリティは、生産から廃車までのライフサイクル全体を考えた場合、まだ内燃機関車に劣る状況です。

そうすると、すでに所有している車を15年、20年、30年と永く乗り続けることは選択肢の一つになると考えています。

しかし障害になるのは”飽き”や”性能劣化”、”維持費”などだと考えています。

さらに、住む地域によっては整備をあきらめざるを得なく、泣く泣く買い替えなければならないという事も考えられます。

これらを解決するサービスが”隠れ”自動車ファンが密かに抱くニーズだと思っています。

昔は憧れたプレミアムカーを手が届く価格で購入でき、自分で直接手を加えられ、万が一の時は信頼できる整備工にお任せ、そして気軽に相談できる、そんなサービスが望まれていると思っています。

そうすると、現在所有する車に愛着が生まれ、永く乗り続けようと思うのではないでしょそうか。

車による移動体験がより良くなれば、移動を共にした人と共に愛着やヒストリーが生まれ、それを記録して共有できればより永く乗ろうという気が起きるのではないでしょうか。

生産、販売による経済効果は失われてしまうかもしれませんが、永く乗ることによる新たな価値によって、それを上回る経済効果を生み出せるのではないでしょうか。

そんなサービスの提供に命を燃やしたいと思っています。

作成・編集:mushitaro

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