中古車購入後に戦慄!?中古車購入のための防御策 〜中古車業界の闇〜


中古車業界には闇がある。

そう書くと中古車を反対するようだが、僕はむしろ推奨派。

中古車ならではのメリットは多い。

だが、中古車を購入する際にいくつかのポイントを知っておかないと、後悔することもある。

今回は、僕の経験談を踏まえて、中古車を買う際にユーザー側として共有しておきたい情報について書いていく。 

知らなければ警戒も不能

まずは、1番警戒すべき「走行距離の改ざん」だ。

今どき、デジタルメーターだから…といって安心は出来ない。

ある知人のレクサスLSは、3万キロ250万円で買ったらしいが、購入後蓋を開けてみたらなんと18万キロ超えだったのだ。 

発覚したのは売却時。

現代には手続きを踏めば、オークション出品歴を調べて、当時の走行距離を調べる手法があるのだが、売却店が知人から買い取った際に最後のオークション出品歴を調べた所、28000kmだったそうだ。

しかし、念の為…もうひとつ前の出品歴を見てみると、驚愕の18万キロ超え!

つまり、知人が買った際の販売店で、既に詐欺師の術中にハマっていたのだ。

恐らくメーターアッシーごと交換されていたのだろう。

この知人は元中古車販売店店長だったし、内装外装などは、18万キロにはとても思えないキレイさだったし、そもそも販売店の目線ですら判別出来ない場合もあるとなるとタチが悪い。 

実は判断材料があることを知る

このようなパターンは余程レアなケースだと言うが、警戒するにはどうすべきか。

まずは、「人が触れる箇所」の状態を念入りに確認すべきだ。

ステアリング、ドアキャッチ、シートの反発力や、シートベルトのスレなどだ。

走行距離相応のヤレ方をしているかどうかを確認していく。

まだどうも怪しければ、次は「整備の跡」だ。

過走行車であれば、何かしら整備をしているはず(マトモに走る状態なら)だから、エンジンルームのボルト類のケズレ、モールの交換歴などを確認する。

ホース類はピカピカなのに、樹脂ブラケットやバンドなどが劣化している場合も警戒だ。

それでも…となれば、最後は感覚の登場だ。

これは、クルマに普段触れていないと難しいから、出来ればクルマ好きの友人などを連れて行くべし。

整備士などであればなお安心だが、そうでなくても以下の点は判別できる。 

・ニオイがする

これは、内外問わず、「何かのニオイ」がする場合。車内なら、エアコンのカビ臭や油の匂いなどだ。

排気ガスならオイル臭、エンジンルームなら、オイル臭や冷却水のニオイ。

これらは明らかに「ん?」となるニオイだから、ちょっとクルマに詳しければ分かるだろう。

オイルなどのニオイは漏れか、過走行車でなければまずしないので気にすべきだ。 

・エンジン音

エンジンを掛けて、エンジンルームで音を聞く。

これはエンジンにそれなりに詳しくないと難しいが、明らかな脈動や異音(キュルキュルやカチカチ)があれば、走行距離相応かどうか、考えるきっかけになるだろう。 

・ミッション

中古車ではあまりしっかりとした試乗などは難しいから、正直ATやCVTだと難しいが、MTなら各ギアの感触が試せる。

AMTでも、Nから1速に入れた際の衝撃や音が、判断材料になろう。 

違和感のきっかけを持つ

上記全てを把握して判断することは難しいかもしれない。

ただ、どこかで違和感を感じたなら、警戒をしながらもしっかりとした目線で判断し、冷静に対応が出来るようになると思う。 

最も警戒すべきは上物の新古車だ!

意外かもしれないが、1番距離を改ざんしやすいのが、新車から3年以内のキレイなタマだ。

結論から言うと、一度も車検を通していないのだから「車検証に残らない」からだ。

2年で4万km走行したクルマを、激安で仕入れてメーターを戻し、2年で3000km!極上物!しかも相場より安い!と謳って販売したら、すぐに売れてしまうだろう。

そしてバレることもなく、最初の車検で5000kmのクルマとして車検証に記載される。

実は4万5000km走っているとも知らず…

もし、カーオークション会場を通過していれば、手続きで調べることも不可能じゃないが、個人販売や下取り車などになると、全ては闇の中だ。

中古車のメリットを活かし、コスパの良いクルマを買えるように、今回の記事を頭の片隅に置いておいて頂きたい。

文:sion

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