Sound like ferrari 目指せフェラーリサウンド 〜EV時代への反逆〜
正直、このブログタイトルにすべきかどうか迷った。
フェラーリが奏でる音、は巷でいい音とされる代表であるが、僕はフェラーリと同じ音を出したいわけではない。
フェラーリのようなエンジンに、カスタムエキゾーストを組めば、あの音は出る。
僕が目指しているのはフェラーリじゃないけど、多くの人が欲しくなるような音を出すこと。
だから、フェラーリと同じ音を出したいわけではない。
多様なドライバーが、愛車として、自分ならではの高揚感を引き出せるようにすべきだと思うからだ。
中々この価値を人に伝えることは難しい。なのでまずはいい音のベンチマークとして、フェラーリの音をいい音として、僕は定義した。
そして僕が今まず目指すのは、クロスプレーンV8のマセラティ。これで最終的に目指す目標は、フェラーリ550マラネロ。
マラネロは、V12搭載車種だが、1気筒あたりの排気量が近く、最高出力発生回転数7000回転と同じ。共通点が多くあるのだ。大きく違うのはシリンダー数と排気タイミング。
「マセラティ グランスポーツ」
・エンジン形式 V8
・駆動方式 FR
・排気量 4200
・トランスミッション配置 トランスアクスル
・潤滑油給油方式 ドライサンプ
・最高出力発生回転数 7000rpm
・排気タイミング 不等間隔排気
・発生基音 400Hz(1200Hzの高音を引き出すのに3倍音を要する)
「フェラーリ 550マラネロ」
・エンジン形式 V12
・駆動方式 FR
・排気量 5500
・トランスミッション配置 トランスアクスル
・潤滑油給油方式 ドライサンプ
・最高出力発生回転数 7000rpm
・排気タイミング 左右等間隔排気
・発生基音 600Hz(1200Hzを出すのに2倍音でよい)
しかし、いきなりV12に挑むのは(源周波数的に)壁が高いので、まずは、FRフェラーリ、フェラーリカリフォルニアを超えること目指している。
同じV8で、FR。
ついでにカリフォルニアのエンジンベースはF430なので、僕のグランスポーツのエンジンとルーツは同じ。
以前記述したように、パイプが短い方が基本は高い音になるので、そもそもMRよりも必然的に長い取り回しになるFRは不利。それに、あの伸びやかに響く音を作る「うなり効果」の面でも不利。しかしFRこそ日本のスポーツマインドの原点だと捉え、FRに絞った。
(だいいち、僕自身が、頭でっかちな最近のMRスタイルより、あのFRのスタイリングが好き。)
燃焼室の形状が違うため、全く同じにはならないだろうが、排気量と排気とりまわしが近いこの2台であれば、最大の違いは、クロスプレーンとフラットプレーンという、クランクシャフトの差異によるものであり、これを一般的なクロスプレーンでも、へダースのプライマリを工夫することで通常の排気間隔から脱却できれば、カリフォルニアを超えるベースができる。
そうなれば、あとは個々の車種にあわせて「調律」させてやれば、少ない費用で音の方向性を変更できる。
音を滑らかにするセンターパイプの加工と、音の拡がりを司るテールマフラーの組み合わせで、造れる音は無制限だ。
上記のノウハウをフィードバックすれば、スカイラインなどのV6で、かつてのNSXを超える音を出したり、直6でV8のような甲高い音を引き出すことも可能だ。
リスキーな投資をせず、少ない費用で自分の音を自分の愛車だけが造り出せる。
V6、直6のユーザーはまだ多いだろうから、V8と並行して研究などを進めている。
反逆か共存か
EVは優れている。
いや、電気が優れている。デジタル時代の牽引は石油ではなく電気。
今や電気をつくるのも石油から脱却しようとしている。
しかし、試乗したテスラに乗って感じたのは「これはクルマではない別の何か」だ。
僕は水素エンジンが、ひそかに今のガソリンエンジンのような音が出るようになれば・・・などと妄想しているが、そう簡単にはいかない。
おそらく、今の自動車たちが生き残るには、移動以外の付加価値を幅広く選べるようにすることだと思う。
このように付加価値の一つとして、車と音が文化としてつながれば、到来するであろうEV全盛の時代でも、「音の出る」エンジン付きのクルマが、移動手段以外として生き残れるのではないだろうか。
Is your car exciting for you?
貴方の愛車はアナタをワクワクさせてくれていますか?