エンジンと音2:心に染みるV10サウンド
今回は、美しいエキゾーストノートの基準を分かってもらいたいと思って記事を書いている。
自分の愛車で”目指したい音を決める”上で、この基準が役に立つはずだ。
何事も、世界の先端を知っておく事は、自分のオリジナリティを突き詰めていく上では重要な事だと思っている。
話をもどして、「天使の咆哮」と技術者が名付け、世界が認めたレクサスLFAを、僕が1番好きだったり、以前記事にした、アウディS8のV10サウンドが超いい音すぎて贔屓目があることは否めない。*参考:超高級車なのに超激安!ドヤ顔できるスーパーセダン、乗るなら今だ!
さらには、レーシングカーではHSV-010が最高…… とか言うのもあるけれど、それは抜きにしても......
V10は技術のベースとしていい
原則、左右バンクは等爆だ。
もちろん、V12の方が元から高周波数を出すし、高回転化できてバランスもいい。
(バランスで言ったらV6の方が上かもしれない。)
だけど以前書いた周波数の話を元に、6000rpmを基準に、エンジン形式の違いによる発生周波数を比較すると、以下の通りである。*参考:エンジンと音1:V6ではダメ!?心を揺さぶる「官能サウンド」の理論
直4:200hz
V8:400hz
V12:600hz
じゃあV10は…
500hz
この500hzの倍音を発するとき、1000hzの音が聞える。
この1000hzがミソだと思っていて、最も人に共感しやすい周波数帯だと言われる。
音の文化が証明する
たとえば、聴力検査の低音の方。
トーって鳴るアレも1000hz。
何故かというと、人の日常会話の代表音域とされるからだ。
一番安心する音域とも言える。
他にも、ピアノの真ん中のドの音も1046hzが基準になっている。
さらに言えば原音の500hz付近では、古代音階でDNAの修復作用をもたらすと言われる528hzがある。
だから、V10の音とは、本来人が持っている自然な部分に一番同調しやすく、心地いい高揚感を与えてくれるサウンドなのだ。
そういえば、F1もV10の頃が最高だったなぁ…。
じゃあ僕が何故V8のクルマに乗るのか?
(ちなみに僕はマセラティ グランクーペ 4200系に乗っている)
その答えは続きの記事で書きたいと思う。
作成:sion(官能サウンド研究家)
編集:mushitaro