エンジンと音3:マセラティよ永遠に…!?僕がV8NAを選んだ理由
前の記事で、V10サイコー!なのになんでV8を選んだのか?という話で終わっていたので、その回答をしたいと思う。
運転した時の衝撃
それは前愛車、コルベットに乗っていた頃のある日のこと。
オーナーズクラブで知り合った方が、ミーティングに乗ってくるはずのコルベットが入院したため、急遽セカンドカー(?)のマセラティに乗ってきた時、それは動いた。
当時も僕はV10大スキーな人間で、次乗るならV10だな〜(とは言っても乗り換える気は全く無かったけど)と思っていた。
まぁV10で好みのクルマが出るまで、カッコ的に最高(今でもそう思う)な、コルベットを楽しむぞ!
そんな時、その人のマセラティを運転させて貰える機会があった。
…へぇ。「なんか変わった(不思議な)心地音のサウンドだなぁ…」
最初はそれくらいにしか思わなかった。
外装は流石に老舗スポーツカー。
1500万オーバーだけあって継ぎ目のない美しいボディライン。
官能的な内装。
僕は大抵のクルマは「男」だと思っていたけど、マセラティは「女」だと感じた。
そんなことを考えながら、運転を終え、オーナーがドライブして走り去るエキゾーストノート…
!?
響く!
響く響く!
あんな遠くまで!
不思議な音の正体に一発で気づいた。
運転して感じた「臨場感」
僕はフェラーリ(F355)も運転したことがあるが、あれとは違う方向性の響く、だ。
フェラーリは1つの鋭い単音が、スカッと抜けて響いていく、まさに「パズーのトランペット」。
マセラティのそれは音にたくさんの音が少しずつ重なっていって響く。
そんな感じだった。
どちらかというと、「オーケストラ」だ。
もともと、僕は排気音の研究が好きだったから、マセラティもいろいろ調べ始めた。
すると、根拠となりそうなことが分かってきて、やはり、と思う。
倍音がとても豊かに出ているのだ。
きっとメーカーはこだわって音を造り、「マセラティの音」を「ブランド」にしているのだろう、と思った。
何せ、他ではまず聞かないような「不思議な音色」なのだ。
*参考:高級車・マセラティとヴァイオリンの至宝・ストラディヴァリウス。音色に隠された意外な秘密
自分の感性に正直になる
もともと音楽の好きな僕は、聞けば聞くほど惚れ込んでいった。
それでもLFAのV10の方がいい音だと思ったけど、よく考えたらあっちも排気音は楽器屋が造っているから、聴き比べたら音の方向性は似通っている。
LFAは買えないし(笑)
というわけで、気づいたらマセラティに乗っていたのだった。
このサウンドは、マセラティのオーナーにならないとわからない「不思議な高揚感」を呼び起こすのだ。
車好きなら、一度は乗ってもらいたいと自信を持って伝えたい。